NoName

Open App



大きく広がったお気に入りの傘

夏の朝焼けのような色をした、綺麗な私の傘




心地よいとも感じる雨音、湿った空気
聞こえる2人の足音、言葉のない時間
時々触れる肩から感じる体温に私はまた胸をときめかせた


不意に君が立ち止まる
斜め上を見上げると、パチリと目が合った

何か言いたげな顔をして、口を開いたり閉じたりする君は
いつもより幼く見えて。


意を決したように私の目を見て口を開いた君は

「      」

つぶやいて、私の頬に手を伸ばした。

 

(それは、私の傘の中だけの秘密。)



6/2/2025, 1:21:29 PM