「私のこと、遊びだったの」……本気だったよ。目元に痛々しく真っ赤に染めて走り去って行った君をいつまでも見つめながら呟いた。でも君は、俺と一緒にいない方がいい。痛くて痛くて、胸が張り裂けそうだった。これが恋の痛みだというのなら、もう恋なんてしなくていい。君との日々が、俺の最後の恋でいい。張り裂けそうな痛みに任せて、泣くのはこれが最後だと、失った恋を想って涙を溢した。//失恋
6/3/2023, 10:11:34 AM