にじ色のクリームがこんもりのっかったカップケーキを、かじるふたりの息はあまい。ソファに向き合い、きみはひとくちほおばるたび、口づけがうんと甘くなりそうだと微笑み、目じりにちいさなしわを寄せている。永遠に続きそうなしあわせを切り取っているみたいで全部さみしかった。
11/4/2023, 3:38:42 PM