視力の低い僕の目が、ぼんやり捉えたシルエット、大きく振られた右腕が、孔雀みたいな残像を描く。ぼくには帰る場所がある。ぼくには守るひとがいる。それがぼくの左心房を、ひっきりなしに叩いてる。セピア色の遠い影、最後に見た、あなたの姿。
6/27/2021, 4:38:24 AM