もしもタイムマシンがあったなら、
過去の色々な日付に戻り、
関係各所に謝るだろう。
あの時のあの言葉は悪意があってのものではなかった。
許さなくてもよいのだ。ただこちらの意図を知ってほしい、と言うだろう。
きっと、誰も彼も口を揃えて、
「いやそんな、謝らなくていいから……」
と面倒くさそうな顔をして、そう言うのだ。
それでも私は、きっと言わずにいられないのだと思う。
そしてある時、子供の頃の自分に会って、
「君は幸せだよ。でもその幸せは周りのお陰なのだ」
と、きっと言う。そして、幼いながらも賢い私(希望的観測)は、適当に頭を縦に振る。それを私は愛おしく思うのと同時に、どこか腸が煮えかえるような気持ちになるのだ。
本当は、タイムマシンなど要らない。
あった事で生まれる、人間関係の崩壊が何よりも怖い。
それは、私と誰かとの関係でもあるし、
私と、「私」との関係性の話でもあるのだ。
7/22/2023, 11:15:08 AM