鳥籠、それは私の世界そのもの。
この世と呼ばれる場所、彼岸のはるか向こう岸。私がいま、よろめきながら立っているところ。
いつまでここに居るのだろうか。閉じ込める気がまるでなさそうな錆びた入り口からは、いつだって翔び立てるような気がする。ここに居ることに何の意味があるのか、意味を求めることすら無駄なのか。
あれこれ思案するうち、何やら思考がごちゃごちゃになってくる。生きる意義なんてものを、信じてすらない癖に。
だけど胡乱な私にも、分かることがたった一つ。
私はまだ、この鳥籠に留まっていたい。
7/25/2024, 11:37:04 AM