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「何、1人だけいい子ぶってんの?」

「1人だけ抜けがけしないでよ」

「あの子本当は………」

「あいつのせいで、雰囲気が」




「もう、友達じゃないから…………」



やめてよ、やめて
やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめて
五月蝿い五月蝿い五月蝿い五月蝿い五月蝿い五月蝿い



なんで、、、、、、私が?
私は私でいたいだけなのに、分かってよ!!、
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「ッはぁ、はぁ、……ッ
なんだ夢か。………………………嫌な夢見たな」


良かったいつも通りの朝
いつも通りの「おはよう」
いつも通りのノリ
いつも通りのお弁当
いつも通りの行ってきますと改札


本当に、夢であって助かったな
あの頃(中学生時代)に戻ったのかと思った





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私は昔っから凄く正義感が強かった
父親が警察官長で、それを誇りに思っていたし
同時に自分の憧れであり理想だった

いつか、そんな父の様に成りたいと本気で思っていた

だからクラスメェトが悪い事をした際には直ぐに注意をした。
そんな正しいことをしている自分の事も好きだった
友達も、朱里は凄いね……と良く褒めてくれた

凄く幸せだった…


だが、
有る事件が私の性格を180度変えた


それは午前中の英語の時間だった
後ろの席の子にプリントを回す時たまたま見てしまったのだ。
後ろの席の子が隠れて前の時間の課題をやっている所を。
彼女は確か、英語が大の嫌いだった
それで有効に時間を使おうと前の時間の課題を終わらせていたのだ

そりゃ、私だって英語は苦手な教科だった
だからやりたくない気持ちも分かる

只、こっちが頑張ってんのに他の人が頑張っていないのが自分だけ空回りしているようで嫌だった
だから、ちゃんと真面目に授業受けなよと言った
それでも彼女は聞かなかった
無視されたことに対しても段々苛苛してきて
つい大声で、「ズルしちゃダメだよッ!」と言った


それが間違いだった

私の大声に先生も気づき彼女を叱る

けれど、その時の私は清々しい気分だった

自分が誰かの欠点を指摘すればするだけこの世に正しさが増えているような気がするから



授業終わりの10分休み
いつもの様に私の所に友達が来る…はずだった

友達が来ないから辺りを見渡すとグループになってヒソヒソ話す声、私のことを見る視線があった


「あ、あれ?皆どうかしたの?」

私なにかしちゃったのかな……
一抹の不安を持って聞いた

案の定、なにかしていたようでした

「………ねぇもう良くない?」

何が?

「無理に合わせる必要も、もう無いか」

え、どうゆうこと?


「前から思ってたんだけど……朱里って面倒だよね」

「分かる〜!なんか自分だけ正義のヒーロー的な?」
「そうそう!浮いてるって気づいてなかったのかな」

「いい子ぶってるよね〜」



…………えっ、っぇ?……………いやでも…………ゎたし…が…?
なんで……言ってくれなかったの?
やめて拒、絶しないっでッ?
離れないで…………………
お願い、私をひとりにしないで…




その日から食べ物の味がしなくなった
お父さんへの尊敬もなくなった

人間として……大事なものをいくつも無くした



あの後、クラスメェトに卒業まで無視をされ、
貶され、バイ菌扱いもされた


本当に酷い思い出だな…
自分が原因とはいえ

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今は、彼女達と会わないように地方の高校に通っている

あの時から張り付き始めた笑みはもう一生治らないだろう

あの後私の正義感は消え、ノリがよく程々に勉強が出来る至って普通の高校生になった

今でも、間違ったことをする人には苛苛する
だけど、もう私はあの時のようには言えないだろう
だって傷はいつまでも忘れられないから

忘れるなとでも言うように今日のように夢に出てくる
そんなことしなくたって忘れることは無いのに…



だから、私は今日も仮面を被る

何時か周囲の正しさからの守り方を見つけるまで


5/9/2023, 12:38:13 PM