私の体の中にはいろんな色があって、まるで、おしくらまんじゅうのように、あちこちでひしめき合っている。
ある色ははしゃぎ、ある色は塞ぎ込み、ある色は囃し立て、それぞれが思うがままに振る舞って私を困らせる。
集まらなければよいものを、なぜそんなに集うのか。
いっそ全てをごた混ぜにして、ひとつにしてやろうと思ったが、どうしてバレたのか、密かに近づいても上手く逃げられてしまうのだ。
私の中に住む色たちは、体のどの部分を切っても切っても現れる。
性懲りもなく、諦めることもなく、私に進めと言ってくる。
なぜ諦める、なぜ決めつける、いろんな色がそう囁いている。
5/1/2023, 3:46:04 PM