桜月

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もっと知りたい

そんな気持ちからだった
君に興味が湧いたんだ。

ランチタイムに後ろの席から聞こえてきた
君と同僚の会話
 
「最近なんだか 眠れなくて…」

『どうしたの? 悩み事でも?』

「ん〜 悩みって言うか…
 最近 彼からのラインも来なくて
 浮気?かなって…」

『まさか、 あんたの彼氏って
 浮気するタイプじゃないでしょ?
考えすぎなんじゃない?』

「うん…そうだと、いいんだけど…
今夜のデートも、無理みたいで…」

『急な仕事なんじゃない?
 ほら、そんな顔しない!』

ランチを終えて 席に戻る君は
彼女に見えない様にこっそりと
携帯を手にしていた。

【急に誘ってごめんね🙏
 逢えるのを楽しみにしてる♪】

君は気がついてない様だけど
彼女は気がついているみたいだよ

だからね もっと知りたくなったんだ

彼女が今夜 君と彼がこっそり逢っているの場に現れたら どんな顔をするか

君の恐怖の顔が見たくてね
僕は彼女に2人が逢っている場所を教え
ナイフを渡したんだ

あぁ、 もっともっと知りたいよ
君のすべてを


もっと知りたい  2024.3.12

3/12/2024, 1:42:09 PM