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留め金、外し方

疲れた細い手首に

貴方の腕時計をはめてみた


相変わらず、冷たい



バンドゆるいな

重さを感じながら

耳に文字盤を近づける


相変わらず、静かだ












小さな小さな、螺をまく

長針、短針を

何度も追い越し、1日を回ると

小さな小さな、窓の数字

明日にかわる





秒針、赤い矢印

刻まない時

もう、二度と刻まれない




古い日付のメモ

時計屋さんから、戻ってきた日


「修理出来ません」だって。






貴方の頑張りを

一番、知っている時計

私が、このまま持っていていいかな?

今の時、刻まなくても

この重さ感じていたい

FRANCK MULLER




お疲れ様。

いつもありがとう。









2/6/2022, 10:43:06 AM