懐かしく思うこと
懐かしく思うことは、故郷のことっすかね。
オレ、家飛び出した時にこっちの世界に来たんで、多分家族に何も言わずにお別れしちゃったんすよ。
だから、家族を持った今でも故郷のことは、懐かしく思えるんす。
第6代目勇者 __。
懐かしく思うことは無い。
何故ならば、懐かしい思い出なんぞ、失ってしまっている。妻も娘も、あの忌々しい勇者に倒され、我もあと少しで朽ちてしまう。懐かしく思うことでは無いが、国外に逃がした息子のことが気がかりでならん。あやつは、切れ者だか人間の娘を好いておる。問題にならんと良いがの…。
第9代目魔王 __。
懐かしく思うことは、勇者様と旅した日々ですわ。
あの頃は、皆若かったですし、力も有り余っていましたから。邪悪なる魔王を倒すべく、召喚された勇者様は、勇ましく男らしい方でした。当然、異性の方にモテていらっしゃって、あの王女殿下からも、言い寄られておりました。ですが、故郷に好きな人がいるから。と、帰られてしまわれました。私は、神聖者でしたので、恋をするということはありませんでしたが、あの時初めて勇者様にときめきを感じたのを今でも思い出します。今頃勇者様は、何をなされておられるんでしょうね。
第7代目 勇者殿に祝福を与えた聖女 __。
懐かしく思うこと…ね。親友と過ごした日々かな。
あの頃は、とても楽しかったよ。あぁ、もし過去に戻れるならば、あいつと過ごした日々に戻りたいよ…。
中学生の憂鬱 __。
10/31/2021, 4:06:37 AM