目が覚めるまでに。
目が覚めるまでは、夢を見ていられる。
君といる、幸せな夢の世界に行くことができる。君との思い出を、存在するはずのない将来を紡ぐ。
こんな夢を見たところでどうしようもないのに、どうしようもなく夢の中に逃げたい時がある。
でも、いつかは目が覚める。目が覚めたとき、喪失感のようなものに襲われる。
君はもう僕の夢の中にしかいない。それに、夢の中にいる君は本当の君なのだろうか。そんなこと考えても意味はないと思いつつ、夢の中にどっぷりと浸かる。
目が覚めるまでは、今夜もこの世界で夢をみる。
8/3/2024, 12:39:09 PM