炭酸が飲めない私の目の前で
メロンソーダを飲むキミ
あんまりにも美味しそうな顔をするから
「ひとくち、ちょうだい」って
言いたくなってしまう
私の顔をみて、キミは一言
「何?飲めないくせに、飲みたいの?」
「は?お、思ってないよ。そんなこと」
「そう?それは失礼」
全く悪びれてない顔して
またメロンソーダに夢中になるキミの
変に感の鋭い所とか
それなのに天然なのか抜けてるのか
分からない詰めの甘い所とか
割と好きなんだよな
…もしかして、このキモチも気づかれてる?
そう思った瞬間、
何故かキミは、こちらに視線をうつし
ニヤっと笑った
自分の胸がドクンッと脈打って
急にセミの合唱が大きくなった気がした
お題『夏』
7/15/2025, 3:59:35 AM