「どうしてあんなこと言っちゃったんだろ…」
佳奈は列車に揺られながらそんな事を言っていた。
「佳奈、どうした?」
「ううん。なんでもない。それよりさぁ!引っ越し先って遠い街なんでしょ!どんなとこ?
「佳奈、落ち着いて。いまグー○ルに聞くね。」
「おお!いいとこじゃん!春っぽい!」
(お姉ちゃんも私も興奮してるけど、私の本心は興奮してないのよね…)
「ま、来週から新しい学校よ!制服可愛いんだってぇ〜!」
「…うん。」
佳奈ぁ!とお姉ちゃんはうるさい。だいたいこうだ。
ーーー
転校生の山畑佳奈さんだ。新しい学校の先生が話す。
「よろしくお願いしますっ!」
(なんだかここではうまく行きそう!改心して頑張ろっ!)
ーーー
何もうまく行かなかった…
一ヶ月経ったいまも友達は一人!でもその子はクラスの人気者だから別の子にすぐ取られて話せない。一応連絡先聞いておいたが話す内容がないからテストの範囲聞くくらいにしている。もううまく行かない!あと四年もここにいるなんて無理!
ーーー
二年が経過した頃、私は重い精神病になっていた。不治の病と言われる精神病だ。定期的に病院に通うことにした。
ーーー
その7年後、あまりに重いので入院することになった。担当医の先生が代わり、新米らしき人だった。その先生とは馴染めたが、ある日先生の〝正体″に気がついてしまった。
(正体は前話参照)
恋星ゆい🥺
2/29/2024, 11:11:59 AM