#12【旅路の果てに】
旅の最中、ひとつの村を出る時 聞かれたことがある
「あなたの旅の道には終わりはあるのですか」
と
自分は構わず答えた
「ないですよ、だから探す旅なのです」
相手は少し悲しそうな表情をしたが
「またここに来てくださいね」
と 笑って見送ってくれた
あの質問の意図はなんだったのか 未だに分からない。
けれど 何故かその質問が引っかかり 会う人会う人に
質問した
なんだろうね?と首を傾げる人もいるが 鈍感!人の心をわかってやれよ!とか言われる
遠回しに言われたって分からないとぶつけると
「その人、お前のこと好きだったんだよ」
なんて言われる。
身よりもない 正体も分からない人を好きになる要素が自分は分からなくて思わず固まってしまった
(いつかまたあの村に帰ってきて欲しい。
旅の終わりがあればきっと来てくれる。)
そのような考えが その人にはあったのかもしれない
汲み取れはしなかったが
今更戻る気もないし、
その村がどこにあったかも
どんな顔をしていたかも
どのような声色だったかも
思い出せない
旅は続く 道がなかったら道を作る 旅が人生
けれど また今度好意を寄せてもらえることが
あるのなら
きちんと返事ができるように考えておかねば。
自分は放浪の身で
相手に未練を残すことは二度としない。
旅路の果てに着いた時 自分はどんな感情を抱くのか
早く感じてみたいものだ。
今日もまた 変わる景色を見ながら 道を歩き続ける。
2/1/2026, 1:10:36 AM