『神様が舞い降りてきて、こう言った。』
「僕は君が好きなの」
「でも、もう大丈夫だよ」
彼が私の頬に優しく触れる
世界は残酷ね
こんな幸せな夢を見させるなんて
もうこの世には存在しない記憶
もうこの世には存在しない愛
こんなの大っ嫌いだわ
勢いよくあなたの手を払おうとした
だけど、視覚以外の五感が全てシャットダウンされていたのかどうしようもできなかった
このまま、この余韻に浸っていていいのかな。
と考え始めもした
でもそんな考えすぐに吹き飛んだ
これは夢なの
存在しない
過去の物語
世界は、神様は残酷ね
そして神様は言う
【このまま眠りにつきなさい。君はもういい】
私は逆らうものがないかのようにそっと涙を流し、
君の腕の中でぐっすりと眠った。
7/27/2023, 2:35:35 PM