かつての 花街
輝き は 満ち足りて ゐ た
美しく 、 脆く 、
気高い 。
そんな 一時の 夢に 浸るべく
私は 初めてあの頃の 花街に
足を運んだ 。
とても 優美な 世界で
それで いて
どうしようもなく 怖かった 。
真 紅な 口紅で 彩った 其ノ 愛は
その分の 価値に見合う モノ だった 。
くらくら する程 の
強い 香水 。
それに 釣られる 金魚 。
優雅な 花街 は
常に 誰かの 監視下の 元 。
偽りの 楽園 は
今日も 静かに 朝を 迎えた 。
「 # 街の あかり 」
7/8/2024, 1:37:02 PM