七紫

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光の闇の狭間で。
僕はまた仕事をしている。
ここは空想と言われている、通り門案内所。
光の通り門と闇の通り門、そして転の通り門があるのだが、僕はどのにも行けずに雇ってもらうことになった。
生きてる時も働き詰めだったのに、死んでまで働かなきゃいけないのか。
‥もうそろそろあの子に会いたくなる時期だなぁ。

「僕は、どこに?」
と優しそうなお兄さんが僕の前に来る。
名前を聞いて、新死者の欄を漁る。
その間は待合室に居てもらう。
今日は300人くらい捌いたかな。
この人は…詐欺師(更生無)の三人殺害。

「こちらの紙に沿ってお進み下さい。あちらです。」
"ありがとうございます!"とルンルン気分で歩いていく彼が進む方向。
それは、闇の通り門。だって黒だったから。
仕方のないことだ。


明日も明後日もその次も、人をただ捌いていくだけ。
楽しいからやってるんじゃない、他にやることがないからやっているだけなんだ。
他にゲームがあるなら、それをやるさ。
これで給料ないんだから、ブラックにも程があるよな。
まぁ、給料もらっても、食べないし買わないもんな。
ただただ白い広い部屋にいる僕達。
ここに何も無いし。


僕の選択肢はこれだけだ。
これ以上もこれ以下もない。
面白くない世界から、僕は抜け出したい。




120テーマ【光の闇の狭間】

漫画書けるかもな。《バグ》

12/2/2023, 5:20:14 PM