「時々」
あの頃はまだ知らなかったことも
今ならもう理解できるようになった
あの涙も笑う顔が強がりだったことも
その全部に意味があったんだね
明日が来ることがあたりまえだと思っていた
未来なんて誰にも分からないから夢という言葉に隠してた
過ぎていく昨日はもう今日に変わって時に埋もれていくのに
変わらない想いだけが虚しく胸の中に漂う
春の陽気に希望を持ち 夏の芽吹きは別れを告げて
秋の切ない空を仰いで 冬の風に眠る世界
いくつ拾って捨てたのだろう
そうやって時々は泣いたり前を向いてきたよ
どう足掻いても逃れられない不安も
いつの間にか過去に変わり
振り向けばただの思い出になってた
今なら分かるよ
限りある僕は人だから永遠に続く世界の中で
拾うもの一つ一つが宝物なんだ
この瞬間の空の青さも 風に舞うひとひらの桜も
暑さの中に蠢く生命も 不意に見上げた白い雪も
何気ないモノ全てがあたりまえ過ぎて
時々は見落としてしまうこともあるけど
何より愛おしいモノだから
そうだから
ありがとう ありがとう…
5/31/2023, 10:28:47 AM