透明な子がいた。無視されているわけではない。物理的に透明なわけでもない。透明と言うほかないのだ。それも私にしかわかっていない。このことを友達に話したらそれはもう変な目で見られてしまった。そんなわけないじゃない、と。でも私は見たのだ。日差しの中、水晶のように透けるあの子を。
5/21/2024, 5:40:41 PM