佐倉

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 女性を中心として、ぬいぐるみのことを"小さな命"と表現することがある。

 ぬいぐるみ(主に"ぬい"という愛称が使われる)を生きていると仮定して写真を撮ったりする、いわゆるごっこ遊びの延長線である(これを"ぬい活"という)。

 かくいう私も、ぬいぐるみではないがアクリルフィギュアでその真似事をしたことがある。しかし、いちいち旅先や外食時に持ち歩くのが面倒で、趣味にはならなかった。
 そのためか、私は推しの造形物に命を感じることはない。私にとって、推しはリアルに生きた存在ではないのだ。

 "小さな命"としてぬいぐるみに愛着を持ち、大切にする人が少しだけ羨ましい。それだけ入れ込める存在がいるというのは、どういう気持ちなのだろうか。私には分からないままだ。

2/24/2024, 10:13:02 AM