誰でもいいは流石に嘘だけど、誰か、私を愛してほしい。 一人は寒くて暗くて、生きた心地がしない。 ときより感じる人肌の恋しさは、愛の暖かさに触れてもきっと、なくなったりしない。 数年の苦しみが一瞬で消えたりだってしない。 王子様のキスでだって、私は救われない。 私が喋っても怒らない、私が笑ったら一緒に笑ってくれる、そんな人に愛されてみたい。そう思うのは駄目なのだろうか。 そう思いながら、私は目を閉じた。 もう目覚めないことを願って。
2/4/2023, 1:04:07 PM