『君と見た虹』
雨が
君の辛い気持ちを洗い流すかの様に
声を掻き消すくらい降ってた
君は何があったのか
決して話さないから
無理には聞かない
話したくなれば話すはず
あの日も君は
呼び出したんだよね
何か話したいわけじゃなく
ただ
ひとりでいなくなくて
涙を流しはじめたのを見計らったかの様に
雨粒が空から舞い落ちてきた
君の感情を表すかの様に
激しくなって声が聞こえなくなって
涙が枯れる頃には
君の笑顔と共に
空に架かる
笑顔になった証の橋
あの日見たのを最後に
あの虹と共にきみは
姿を消した
もう一度見ることができたら
君は戻ってきてくれますか?
花華
2/23/2025, 7:01:37 AM