お題:病室
私は他人よりも明らかに優れている。
美しい顔に白くて綺麗な肌、其れに他とは考えてる事が違う、皆が私の考えについていけていない。
どうしてかそんなの簡単、
私が他よりも優れている天才と呼ばれる人物だから
そう考え今日も病棟に足を運ぶと
「 うわ、彼奴また来たよ 」
「どうせいつもの話だろ、勘違いしてることにまだ気づかないのかな〜w」
「やめなよ、そういう病気なんだからさw」
ほら、噂をすればすぐこれ。
明らかにお前立ち寄りも私のほうが有能
そんなの話してないでもっと自分の為になるより良い話でもしたらいいのに、低脳の考えていることは私には分からない。
「𓏸𓏸君、食事届けにきたよ、今日は完食行けるかな〜?」
お昼になるといつも看護師さんが届けに来てくれる
今日はお腹も空いてるし、全部食べられる気がする
「わぁっ!凄いっ!凄いよ𓏸𓏸君、完食できたね!」
・・・完食?あんなにあった量をこの美しい私が完食?…嗚呼、ダメだこんな量食べたら美しくなくなる、太って見にくくなる。。笑われる、ダメだ、吐かないと吐かないと全部、今のままで入れれるように
そう思い込みまた吐いた、完食しては吐くの繰り返し
「あ、また吐いちゃったね…次頑張ろうね。
お片付けしよっか、シャワー行こうね」
この優れた体に肌を保つ為には完食なんかしちゃダメだ、だって太って太って醜くなるから、あの方はそんな姿望まない。今の私の姿美しい姿を望んでいるんだから、早くここを出てあの方の元に…
嗚呼、こうして今日も退院までの道が伸び永遠に同じ病室でこの悲劇を繰り返す。
だって彼は食摂障害に自己愛性パーソナリティ障害
を持っているから、他の方にはよく思われなかったのだ
8/2/2024, 2:50:21 PM