眠り猫

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いつものように空を眺めていた
雲が綺麗な日だった

空を滑るように二羽の鳥が飛んでいた
時々二羽が交差したりして
仲良さそうに見えた

なんとなくぼんやり眺めていた
飽きもせずに

正直なところ羨ましかった
仲が良さそうなのも
自由に飛び回っていることも

ルールや時間に縛られて
人付き合いにくたびれて
社会で無難に過ごせるように
自分で自分を縛りつけているから
雁字搦めで解くのにも
解き方がわからないぐらいに

いつかはあの鳥のように
大空を自由に飛びたい
風に乗ってどこまでも遠くまで



お題: 風に乗って

4/30/2023, 9:56:49 AM