朝日の温もり
子供の頃は朝が嫌いではなかった。「また新しい一日が始まる」その清々しい空気が好きだったからだ。
起きて、顔を洗って、朝ごはんを食べて。母の声に送られ、友達と学校へ向かう。振り返ると、なんて満たされた毎日だったのだろう。
そんな日々が遠い昔になった今。すっかり朝が嫌いになってしまった。
遮光カーテンを開けると、朝日の温もり。「あぁまた今日が始まってしまった」憂鬱な気持ちでのろのろと支度を始める。会社への足取りは重い。
いつかはまた、朝が好きになれるだろうか。
6/9/2024, 6:43:18 PM