道化の小説

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《三日月》

私は三日月が好き

私は完璧を求められてきた
勉強(テスト満点&資格取得)
運動(部活動&選抜リレー)
ボランティア活動
身だしなみ
言葉遣い
習い事
友達関係……etc.

親は私のためと言う
私は息が詰まりそうで苦しい
完璧を求められても私は完璧に出来なかった
でも、完璧でなくては怒られる

ある日の夜
嫌になってこっそり家を出た
近くを散歩してすぐに帰るつもりでいた
何となく空を見た時
そこには綺麗に輝く三日月が目に入った
見とれていた私は
家を出た事がバレて怒られた
けれど後悔はしていなかった
満月から欠けて見える三日月に
完璧ではなくても輝けると
許された気がしたから

まだ、私は完璧を求められる
家を出るまでは
嫌になったらまた三日月を見よう
私は三日月が好き
こんな私でも良いと認めてくれている気がするから

1/9/2026, 10:36:33 AM