古い想い出
アリゾナのタ―ンキーストまでの
600マイル
赤茶けた荒野と青い空とが
果しなく続き
焼けた雲が何処までも
何処までもついてくる
君と2人でルート42
1963年式のジープ・チェロキーで
幌を外して風を感じて
自由を感じて
君はダンサーに憧れて
サンパウロからロスへ
俺はただ…
故郷を離れたかった…
モーテルの白いソファー
君は強く抱いてくれて…
あれは古い遠すぎる記憶
夢見るまぶしさのままで
君は海辺の街で
まだ踊り続けているのか
記憶の遠い空の下で
昨日にひとりもがいて
俺は…ひとりもがいて
ふたり越えなかった空の下
跳ねて舞う姿に恋したまま
黒い瞳の俺は…
ただひとり故郷を捨てただけ…
ただそれだけのこと…
それだけのこと…
10/23/2023, 10:43:51 AM