楽しかった。その、楽しかった過去にしがみついて、変わろうとしない。仕方がない。
いつだって、過去は曖昧になり、美化され、やがて思い出されなくなる。わたしたちの中ではなかったことになってしまう。
しかしそれは、良い一面もあるだろう。
過去への執着が消えると、『今』を爽快に駆けることができる。要するに、楽しくなる。
そしてまた、1年が過ぎ去る。
こどもの私は、その先のことを知らない。今、私は楽しかった去年に戻りたいと思っている。しかし、こどもそのものに戻りたいという人もいるだろう。
皆違う今を生きている。そして今は、いつか儚く散る。そしてまた、未来の自分の糧となる。
桜のように、美しい過去となる。
4/17/2024, 10:09:16 AM