君が見た夢
いつしか、君は夢をよく見るようになった
僕は、君が教えてくれる夢を楽しみにしてた
小さい頃一緒に過ごしてた犬の話
生まれてからタバコをやめた優しい父の話
人見知りでほとんど写真を撮らなかった話
好きなことが見つかって、熱心に勉強してた話
昔の話を楽しそうに語る君
昔の君の話を知れて喜ぶ僕
いつからか、君は悪夢を見るようになった
初めて、不安気に教えてくれた夢の話
家を飛び出して、轢かれてしまった愛犬の話
癌で、僕と出会うより早くこの世を去った父の話
大切な父との、唯一残ってた家族写真が燃えた話
努力が無駄となり、何も叶わず報われなかった話
思い出したくない辛い過去を語る君
辛い姿を見守ることしか出来ない僕
ただ傍で 僕はここだよと 僕はいるよと
ぎゅっと抱きしめながら 声を掛けることしか出来なくて
気づけば、そんな僕の声も、手も
彼女には届かなくて
彼女は真っ暗な部屋で枕を濡らす
僕は彼女へ手を伸ばし、撫でる 手が宙をからぶる
彼女は肩を震わせ 手を力いっぱい握り
小さくか細い声で 誰にでもなく呟く
夢を見てしまった 貴方が私の前から消えてしまう夢
どこを探してもいなくて 声も聞こえない
どうして貴方が消えるの なんで先に いってしまうの
その手で触れて欲しい 声が聞きたい どこにも行かないで
僕は傍にいることも 彼女に触れることもできなくなった
もし生まれ変われるのなら 僕から会いに行く
彼女が悲しまなくていいように
今度は置いてかれる側になる
リアル忙しくて手がつかず、久しぶりに書いてみました。今回は少し暗い話に。
お題を見てぱっと思いついてしまったので(最低か)
来世は幸せになって欲しいすねぇ🙂↕️
12/16/2025, 3:49:15 PM