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窓越しに見えるのは

暗雲に覆われた灰色の空

私の心の中と同じ 退屈でつまらない

暗く濁って全てを諦めたような空



あの雲は、いつまで留まっているのだろうか








私は────────────────




何がしたかったのだろうか

何もしたくなかったのだろうか

どこに行きたいのだろうか

どこにも行きたくないのかもしれない

ずっと楽になりたかった

何も考えたくなかったのだ

何も決めたくなかったのだ

いや、私は決めたのだ

道半ばで倒れたとしても

それは私にとって足掻いた道になるのではないかと

その時ばかりはやる気に満ち溢れていた

夢を見ていたのだ 夢を抱いていたのだ

理想を追い求めていたのだ




その理想があまりにも大きく重く私にのしかかった

私には無理だと何度も何度も頭の中で反芻した

気持ちばかりだ それだけしかないんだ


どうすればいいのかわからない


心が折れてしまったのだ




現実にでは無い 現実は何も変わらない

己の理想に粉々にされてしまったのだ

いつまでたっても己は変わることがない

理想と現実の乖離を

受け入れることが出来なかったのだ





ふと気がついた


逃げるのは夢では無い

逃げるのはいつも私自身だった


何も積み上げてこなかった

何も見えていなかったのだろう



いや、そうじゃない───────────




何も見ようとしなかったのだ

何もやろうとしなかったのだ


息が詰まりそうだ 自分から全てを諦め

何もかも放り出し誰か助けてくれと
赤子のように喚いてばかりいる


思い返せば、積み上げるのが苦手な子供だった

ここからという所で積み上げたものを壊してしまう

どう生きたらいいのだろうか

誰も教えてはくれない

導いてくれる誰かはいない




空気は湿って今にも雨が降り出しそうだ








7/2/2024, 4:11:34 AM