おもしろい、役に立つは正義だ。
これさえ満たしていれば、多くの人に欲しがられる。
これに当てはまるものは多くあれど
“みんなにとって”
“かたちに残るように”
“持っていれば、嗜み使いこなせていれば関心される”、といった諸々の都合の良い条件もある。
これらのおかげで、好きな映画や文学の話はもっぱらしにくかった。好みに個人差がでるものだし、かたちに残して人に見せるような趣味でもない。
就職活動で、趣味について事細かに聞かれた。
読書本の冊数や映画の鑑賞数は月にいくつか
ジャンルは
最近みたものの内容は
「それって何の役に立つの?」
趣味について話すことなんてめったになく、本来なら話していて楽しくなるものだが、私だけの時間が他の役に立てる前提で聞かれていることも、数をこなし、いかにも学が深そうなものを嗜んでいるのだろうと期待されているような感覚が気持ち悪かったのを覚えている。
あの時の私は必死に役に立つことに話を繋げようとしていたが、今なら「そんな言葉を投げないためでしょうか」と言ってやりたい。
【つまらないことでも】
8/4/2024, 3:13:35 PM