運命の赤い糸とは案外簡単にぷつんと切れてしまうのかもしれない。
それも心の中で一方的に思い込むとなると尚更だ。
それが厄介な事になれば尚更たちの悪い事が起きる。
赤い糸とは鋼の糸のように見えて脆いものだ。
だが、赤い糸は一本だけとは限らない。
一本がぷつんと切れてしまってもいつかは必ずまた何処かでまた結ばれる。
そしてまたぷつんと切れる。
出会いと別れのようなものかもしれない。
赤い糸とは出会いと別れの印でもあり、憧れや尊敬の象徴かもしれない。
厄介な事にさえならなければ自然と元の鞘に収まるかもしれないし、そうはならないかもしれない。
人生は一期一会。
赤い糸も一本とは限らないから人生という一本の長い長い赤い糸の上で幾つもの他の赤い糸が絡みつき、そして解けてぷつんと切れる。
その繰り返しで人生は成り立っているのかもしれない。
「赤い糸という人生」
6/30/2024, 12:09:49 PM