雨音につまれて
幼い頃から姉から暴言を吐かれまくっていた。彼女から受けた心の傷は今で言うトラウマだろう。未だに私の今の生き方に多大なる影響を与えている彼女は周囲のものからは好かれる、所謂人気者だった。
なんせ彼女の私への憎しみったら、口だけではなく手も足も出してきたのだから相当のものなんだろう。
私の前では比較的おとなしい長男は全然わからなかったが、私のことをよく思うはずもない。
なんせ恐怖の大魔王の父親から可愛がられてたのは私だけなのだから。
まさに目の敵である。
だけども、今にして思えば本当の意味で大切にされてたのは長男であり長女だった。
こーゆー疎まれる存在が一人いることによって周りの人間の絆は固くなるという。
生まれてこのかた疎まれる側しかなったことがないから、そちら側のことはわからないが私がそちら側のお役に立ててるのは間違いなさそうだ。
長らく自分の存在意義が分からなくて絶望していたが、これによって解決した。
なんだ、これだったのか、と。人生半ばまで気づかずこれたのは単に私の鈍感さのおかげである。感謝して欲しいもんだ、そちら側の方々。
なんてね。あ、こうゆーとこがどこへ行っても憎まれる所以ね。
自分良ければ全てよし、この悪性は一生直らん。
ごめんあそばせー
end
6/11/2025, 11:48:29 AM