あけぼの

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『私は屋上の手すりに乗り、この街を見渡した』


もう、これくらいしか、方法がない。
誰も私を、知ろうとしない。

旋風を巻き起こして見せる。
四月馬鹿で終わるのなら、それで構わない。

それで、少しでも私を記憶してくれるなら。
私は私の存在を、保てる。




……でも、やっぱりもう少し、生きてもいいかな。
なんせ、4月の1日なのだから

これくらいの嘘。

4/1/2024, 12:54:19 PM