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中学生な私

教室には先生の声 、ノートとシャープペンシルが衝突する心地よい音。

そんな音色に誘われて私は夢を見る。

私の夢はどれもクラスメイトを救う夢。

時には、デスゲームに巻き込まれ、主催者と戦う主人公

時には、魔法使いになり、校舎に現れた魔族を倒すヒーローに

そんな私は今、教室に突然現れた、不審者と対立をしている。

習ったこともない合気道で不審者に真っ向から挑み、私は不審者を撃退する事が出来た。

クラスメイト達からは絶賛の声が飛び交う。

「ありがとう」 「君のおかげだよ」 「あなたがいなければ…」

普段いつも同じメンバーとしか話さない私にとってあまり関わり合いを持たないクラスメイトからの感謝の言葉は嬉しかったりする。

パチッ

ノートに書き写しているか確認する為に先生が教室を巡回し、私の肩にそっと触れる。

私は目を覚まし黒板に書かれた文字をじっと見つめる。

夢の中の私はいつなんどきも困っているクラスメイト達に声をかけていた。

しかし、現実世界の私はあまり親しくないクラスメイトの誰かが困っていたら手を差し伸べる事が出来るのだろうか。

私は少しの間、考えノートに意識を向けるのだった。

12/4/2024, 1:51:02 PM