ブラック

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小さな命
「俺もここまでか...いや、まだだ!」
俺は血だらけの体を無理やり起こす。目の前には敵の幹部がいる。こんなところで負けられない。死ぬにしたってこいつを殺してからじゃないと...。
「何故お前はまだ立ち上がる。もう諦めろ。生きることも、勝つことも。」
「諦..めねぇ...」
「ならば無様にここで死ぬか?まあ、血だらけで子鹿のように震えた足で立っている今のお前が死ぬほど無様だかな。ハッハッハっ..」
「無様で結構...、ここで無様に負けて死ぬより精一杯ここで無様に戦って死ぬほうが俺は嬉しい。笑われていこうじゃねえか...どれだけ恥辱をさらそうと、どれだけ恥ずかしい思いをしようとこうやって生きて..笑ってるだけで幸せなんだから。お前にしたら俺の命は小さな命だろうが俺にとったらかけがえのないでけぇ命だ。だから、ここで負けるわけにわいなねえんだ...。」
「言いたいことはそれだけか?」
「ああ、言いたいことは全部言ったあとは勝つだけだ!」
じゃあな、お前ら......。

2/24/2023, 10:18:27 AM