『あなたは、尊厳を傷つけられたと勝手に勘違いをして、冷静さを欠き、ムキになって余計に事を拗らせてしまうようですね』
『神様』…………という建前の、理性的で、何処か客観的な
『私自身』が、私に向かってそう言った。
「……」
『相手だって貴方のプライドを傷つけようとしている訳ではないのだから、もう少し落ち着なさい。もういい歳でしょう』
「…………」
『あと、面倒な単純作業になった途端頑なにサボろうとする癖を何とかしなさい。あとで怒られて、仕事がますます嫌になるのは貴方の問題でしょう。それから……』
「うるっっせぇ!!」
振り払った途端に、ありがたい忠告をしてくれた『神様』が眉を顰めた。
『そんなんだからいつまでも成長できないんじゃないんですか?』
「わかってる」、と返すことしか出来なかった。
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「神様」を「もう一人の自分」に置き換えているのは、
完全に『おやすみプンプン』の影響を受けているのだと思う。
7/27/2023, 2:34:22 PM