形の無いもの
音。音楽。
形にないけれど、たしかに残ってきたもの。
幾度となく演奏され続け、何年も何年も引き継がれてきたもの。
楽譜。
形のない音をどうにか残そうと、作られたもの。
そこに書き記された多くは数百年も前のもの。
音楽を目の前にした時、楽譜を目の前にした時、
その途方の無さに、愕然とする。
それでもその美しさに、どこまでも果てしなく魅了される。
形がないからこそ。残らないからこそ。
一瞬で消えるからこそ。
それはいたく啓上しがたいほどに美しい。
9/25/2024, 6:11:25 AM