特別な存在
君は僕にとって、特別な存在だよ
そう言って彼は私の頬を撫でる
彼は毎朝、私のおでこにキスを落として
スーツに着替える
寝癖のついた髪の彼はキュートで
彼を見つめついると
ちょっと待っててねと言って
コーヒーを入れてくれた
私は苦いのが苦手で飲めないのに
彼が優しいから中々言い出せない…笑
熱いから気をつけてね
僕はそろそろ…と
彼が仕事へ行く準備を始めた
離れるのが、寂しくて
玄関まで見送りたいと思っていたのに
昨夜は疲れただろう?
ゆっくりしていたらいいからねと
言ってくれたので 甘える事にした
君を置いていくのは辛いけど
連れて行く訳には行かない
最近 彼女がなんとなく悲しむ様な
寂しげな顔をする気がするが
まさかな…
人形に表情なんてあるわけが無い
僕の特別な存在 僕の可愛いドール
今夜もまた 一緒に眠ろう
2027.3.23 特別な存在
3/23/2024, 11:13:00 AM