淋しそうな声で
明日香が亮を呼んだ
静かな夜はもう
二時を回ってる
首都高の右手に
今日も東京タワー
ここを通るたび
アクセル強く踏む
急に会いたがったり
急に突き放したり
どうしたいんだろう
何がそうさせてるの
明日香が呼ぶのなら
いつでも会いに行くよ
明日香が泣くのなら
亮が抱きしめるから
そんなふうに気持ち
はからなくていいんだよ
降りた一般道
続くテールランプ
ブレーキ踏みながら
明日香の顔が浮かぶ
明日香を思う毎日
こんな閑係いつまで
続いていくんだろう
出口は見えないまま
それなのに今日も
そばにいたいと願う
そして気まぐれに
また明日香が亮を呼ぶ
一瞬でも明日香が
亮を求めるならいい
いつまでもこの先ずっと
このままでいいわけじゃない
でも そばにいるだけで
いそんなふうに気持ち
はからなくていいよ
いつかこの亮を
選んでくれるかは
わからないだけど
明日香が苦しい時に
明日香の手に届く
距離にいたいんだ
いつだって亮が
明日香を守りたいんだよいんだよ 今は
それは嘘じゃない
明日香が呼ぶのなら
いつでも会いに行くよ
明日香が泣くのなら
亮が抱きしめるから
11/18/2024, 8:28:42 AM