変わらないものはない
おはよー。
おはよっ
いつものように朝がくる。
今日は何食べようかな、、、
トーストは?パンまだ使い切ってないし
うーん。ジャムはあるな、、、
チーン♪年季の入ったレンジがパンの出来上がりを教える
いい匂いが部屋中に立ち込める
いただきます。
どう?美味しい?
うまー。
彼女は時間をチラッと見る
ヤバ、、、
彼女はバタバタと準備を済ますと家から出る
いってきまーす。
いってらっしゃい!!
彼女を見送ると僕は一眠りする
ガチャっドアが開く
ただいまー。
おかえりなさい!今日は遅かったね
飲み会疲れたー。
お風呂は、、、明日でいいよね?
明日はお休みの日だしいいと思うよ
彼女は倒れるようにベッドに潜り込み
寝てしまった
おやすみなさい
私はもうすぐこの家を出て行く
1人で3年も住む事になるとは思ってもいなかった
未練がましかったなー。
彼との写真
彼がいなくなっても捨てられなかった
2人で暮らしていたせいか写真に独り言を言うようになっていた
でも、、、それは今日まで。
準備できた?
まだ!あっゴミ袋ある?これ捨てたくて。
いいの?
彼は心配そうに私を見る
いいの。私もそろそろ忘れないとね、、、
彼が出て行って帰って来なくなってからずっと貴方が
支えてくれたから。
私は貴方と生きていくって決めたから。
彼は嬉しそうに笑って写真をゴミ袋へ入れた。
俺は彼女を愛している
世界で一番
彼女も俺を見てくれているそう思うこともあったのに
彼女が選んだのは別の男だった
彼女と別れてくれ
お前何言ってんだよ
雨の日俺はアイツに彼女と別れるように懇願した
だが彼はそれを了承してはくれなかった
それどころか俺と彼女を引き裂こうとしたんだ
この事彼女は知ってるのか?
それは、、、
本当に好きなら彼女の幸せを願うはずだろ?
悪いけど彼女にこの事伝えさせてもらうから
雨の音が激しくなっていく
俺は無我夢中だったんだ、だけどこれでよかったんだと思う
彼女は最初こそ辛そうだっだけど、今は僕の側で微笑んでいる
アイツも喜んでいるだろう。
彼女が幸せになったんだから
12/27/2022, 4:22:33 AM