春の日差しのような笑顔の君がスカートの裾を揺らして駆けていく真っ青な空を背に笑う彼に飛びついて彼もまた、太陽のような笑顔で抱きとめる一瞬、上を向いた彼が眩しそうに目を細める。去年より、2人ともまた背が伸びたように思う。「今年も、帰ってきてるかな」「遅い!って言ってるかも」そんな話をしながら話す二人の間に、1人分空いた空間。僕だけが、あの日に取り残されている。
7/18/2021, 10:07:30 AM