眠る前にカーテンを開けて窓の外を覗いた。外はマンションの灯りでキラキラと輝いていた。少し見上げて今夜の月を探した。遠くの方で弧を描くものがボヤッと見えた。
「今夜は三日月だ。これから大きくなるのかな?」
「あの形は新月に近づいているから、もうすぐ見えなくなるよ」
「え!そしたら、見えなくなったお月様はどこに行くの?」
「さて、どこへ行くんだろうね。お月様に聞いてみる?」
「聞いても答えてくれないよ!」
「ふふ、そうだね。もし気になるなら、明日はお月様の事を調べる。どうかな?」
「そうね。明日はお月様の事を調べてみるわ。よーし、決まり!」
「明日に楽しみを持って、今日はもう寝ようか」
「うん。明日も、元気に起きられるといいな」
「大丈夫。目を閉じた後、鼻から吸って口から吐いて。繰り返し呼吸をして、ゆっくり休んでね」
「ありがとう。おやすみ」
「おやすみ。明日も君の心臓が今日と同じように動くいている事を願って」
就寝前の病棟で君と見た月ーーーーー
3/7/2024, 2:50:10 PM