貴方を愛していると、言いたかった。
降ってくる雨水が1万円札になるのは妄想の世界での話で、恋が叶うとかそういうのは同じように妄想の世界での話である。
本当は今すぐにこの飽和している想いを伝えたいのだが、貴方には大切な大切な恋人がいると聞いている。
ある程度の常識はわきまえているつもりなので、到底伝える予定は無いが、明日隕石が落ちてきて皆木っ端微塵になりますと言われれば伝えなくもない。だけどこれも妄想の世界での話なので、伝える日はきっと来ない。
私だけが知っていればいい。
私の中にだけ、ゆらゆらと煌めく蝋燭の火のように灯しておけばいい。
皆に内緒のこの気持ちは、たまに屑で、たまに宝物。
「Love you」
2/24/2024, 6:32:16 AM