「また明日」
「また明日」
確かそう言って別れた。今となっては曖昧だが、思えば軽率すぎる言葉をかけ続けた。
次にその友人と会ったのは通夜だった。これが彼なのかと思うほど見違えた姿で。自分が今どの感情でいるのか全く分からなかった。悲しいのか、怒っているのか、悔しいのか。ただ一つだけ、声も涙も出なかった。
彼はすっかり変わり果ててしまった。何を言っても目の前の石から返事はこない。なのに不思議と彼と遊んでいる時のような気分になる。変わらないものなんて無いんだろう。それが自分の望む変化であってもそうでなくても。だから自戒も兼ねて敢えて最後に石に言う。
またあした。。
5/22/2024, 1:18:10 PM