あいつは使えないな、
そう言う声がたまたま耳に入りました
ロッカールームです
思っているより仕事が遅かったのでしょうか
資料を渡す時の顔が生意気に見えたのでしょうか
教養のなさが伝わってしまったのでしょうか
心がズキズキして
時計の針を一気に巻き戻して
小さく柔らかな個体へ移り変わり
お母さん、と呼びたくなりました
そんな切なさを抱きました
私が誰よりも知っていることでした
今日も聞こえないフリをして働いています
誰かになりたい
変われるなら変わりたかった
ニュースで見る同世代は天才と騒がれ
私の一年分の役目を1日にして為すようでした
なんなのでしょうか
私って
希望をなくすのは早いと言われる年からは
いつしか遠ざかり
どんどん遠ざかり
期待も落胆も
何も聞こえなくなりました
今日の世界は混乱していて
社会は終わりそうで
私の座る場所はどこにもありません
ただ立ち尽くすしかないから
立っているのです
役割など考える暇もなく
私が私として
仕方なく立っているのです
そこに何の余地もないのです
ーーーーーーー「木枯らし」
寒いと心も寂しくなりますね、
あったかくして過ごすほうがいいかもしれません、、、
1/18/2023, 8:18:55 AM