NoName

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夜もすっかり更けて来て、彼女は俺の温もりを求めて隣に来た。
「向こういけよ。ベッドあるだろ」
「一人じゃ心細い」
腕に手を回して、彼女はすりすりして来る。
猫かよ。
やがて、暗がりの中で俺にだきついて来た。
「あったかーい」
「ベッドから落ちたらどうすんだ?」
彼女はえへへと笑う。

10/28/2022, 11:10:08 AM