高く、高く、高く飛べ!
君の声が聞こえるよ。
あの、夏の日から、毎日と聞いていた声。
幻聴なんかじゃない。きっと、本当に聞こえる。
「私のこの呼びかけは大事なんだからね?」
そのことを、早く証明したかった。
強く踏み切って、空を見る。
青く澄んだ空だった。
雲ひとつない。
ー青い空だ。
雑音の聞こえない。
静寂の世界。
君が今いるところは、
こんな風に静かで悲しいところなのだろうか。
それとも、にぎやかで、楽しいところなのか。
ボスンと、マットの上に落ちたときには
歓声が飛び交っていた。
10/14/2023, 10:20:51 AM