耳パスタ

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 あなたが好きですって、言ったら。困った顔したね。昔、そう、昔の話だけど。好きだった。狂っちゃいそうなくらい。あなたのためなら大好きなシェイクも放り出せる、それくらい。
 あなたの瞼の動き、目元の皺、声、指の骨、優しそうだけど意外と人見知りなとこ、話す言葉の美しさ、それを聞いて幸せを感じられる自分、その柔らかい時間。あの時、あなたの全部が私のためにあったと思ってた、もちろん、私の全部も。私にとってのあなたと同じくらい、あなたにとっての私も大きいって信じてた。

 いま、私はいろんなことを知って。あなたの世界には私以外もいるんだって、当たり前のことに気付いた。
 受け入れられるほど大人じゃないけど、正面からぶつかれるほど子供じゃない、し、あなたの方が正しいって私は知ってたから。
 あなたはいつだって正しい。わかってる。ひどい人、ずるい人、なのに優しいよね。
 私だけが悪いことにするくせに。私だけに優しいから。いつも嫌いになろう終わりにしようって思っても結局また好きになる。悔しい。ずるい、ひどい、バカ、マヌケ!でもやっぱりまだ、

5/2/2024, 2:36:09 PM